レブンアツモリソウ

6月の声を聞くと、ようやく北国の山々も新緑から濃い緑にかわります。写真は北海道・礼文島特産のレブンアツモリソウです。近年は人工増殖株が出回るようになりました。家の庭でも毎年この季節に黄色い花を見せてくれます。夏の暑さは苦手ですが、アツモリソウの中では比較的栽培しやすい種類です。

1.6月の東北.北海道の管理

日に日に日差しが強くなってきます。(月間日照時間が180時間〜200時間以上)。日中の最高気温も20℃を越える日が多くなります。
ほとんどの場合、屋外での管理になります。室内から屋外に出す際は、充分遮光し、1週間程度日差しに慣れるまで葉焼けには特に注意しましょう!
クンシランの花芽の分化時期を迎えます。水切れや肥料不足にならないように管理しましょう。
また、気温が上昇する日は、蒸れに注意しましょう。葉の伸長の最盛期に水切れや肥料切れを起こすと成育に大きく影響します。暖かい日の日中にたっぷり水やりを行いましょう。

2.置き場

屋外:屋外での管理が中心になります。寒冷紗で40〜50%の遮光が必要です。慣れれば、直射日光でも耐えますが、いきなり室内から直射日光の当たるところに出すと、100%葉焼けします!

室内(無加温):引き続き室内で管理する場合は日照不足や葉焼けに充分な注意が必要です。冬の間に防寒のためにかけた不織布がずれていないか確認しましょう。

温室(無加温):日中の高温や日差しによる蒸れや葉焼けに注意が必要です。

温室(加温):クンシラン専用の温室での管理の場合は、日中と夜間の温度差があまり大きくならないように管理します。
洋ラン等と一緒の管理の場合は日中の温度はクンシランにとっては暑すぎる場合が有ります。置き場所を工夫して出来るだけ日中は涼しくなる様に管理します。

3.みずやり

先月に続き新葉が本格的に成長します。鉢土の表面が乾いたら午前中にたっぷり水やりを行います。
鉢土の乾燥状態を見極めて、乾きすぎないように注意します。

4.施肥

花芽の分化時期です。リン酸を含んだ肥料を与えてください。
室内で臭いが気になる場合は、新葉の成長が続いている株には、薄い液肥(ハイポネックス粉末の2,000倍液:規定の濃度より薄いほうが安全です)を2週間に1回与えます。
また、霧吹き(噴霧器)によるハイポネックス(2,000倍)の葉面散布は株の成育に非常に効果的です。
生育期に2〜3回、誠和で販売しているペンタキープVを葉面散布すると、葉の艶がよくなり、厚みのある葉になります。
http://www.seiwa-ltd.jp/products/hiryou/penta_world.html
油かす等の置き肥はおよそ1月で肥料成分が無くなってしまいます。毎月新しい物に交換します。
肥料、水、光、温度が適していれば、クンシランの新葉は古い葉より幅が狭くなることはありません。新しい葉の葉幅が前の葉より狭くなった場合は、肥料、水、光、温度等のいずれかに問題があることを示しています。

5.病害虫

気温の上昇とともにそろそろ病気が出始めます。
今月も予防として、トップジンMかマンネブダイセンMの1,000倍液を1回散布。カイガラムシの発生が見られることがあります。その場合は早めに防除しましょう。スプラサイド水和剤等を規定の濃度で散布するか、発生が少量の場合は、柔らかめの歯ブラシ等でこすり落として防除します。

6.日光

室内管理では、レースのカーテン越しの光。
温室は40〜50%遮光。
ただし、葉焼けはUV(紫外線)が原因なので、UVカットフィルムを貼っている場合は、遮光率はもう少し低い方がクンシランの生育には良い。

7.移植

植え替え、株分けを行う場合は早めに。子株は葉が6枚以上ついていれば、根も3本以上ついています。葉が6枚以上になった子株は植え替えの際に、切り離して栽培が可能になります。
春の成育開始が遅れた株は、花芽の分化時期(6〜7月)までに、株分けによる消耗から回復できない場合があります。このような株は、秋の適期の植え替え、株分けが良いでしょう。


| 栽培ガイド・東北編2 | 2007.06.12 Tuesday | comments(0) | - |









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