早いもので今年もあと二月で終わりですが、原種系の君子蘭は今から開花の始まりです。原種六種のうち五種までが年内の開花です。
写真はガルデニーです。文献によると根は水の中でも生育するそうです。親和性の強い植物に付き、どんな君子蘭とも交配できます。
地域差で変種は認められます。葉の色も多少の変化が有ります。黄花も有りますが赤軸ですね。

ガルデニー
ガルデニー


二期咲きです。本物は葉のトップを見てください。ふたつに割れています。五から六月にかけて咲きます。葉二枚ごとに花芽が付きます。
種間交雑で突然小型種が出現します。

原種君子蘭 ノビリス
原種君子蘭 ノビリス


原種。不定期咲きの多い品種です。30株あると一年中咲いているようです。茎節は黄のようになり数メートルも伸びます。
とうてい君子蘭とは思えません。

カウレスセンス
カウレスセンス


カウレスセンス×ガルデニー 別に変化の有るとは思えない品種。

カウレスセンス×ガルデニー
種間交雑・カウレスセンス×ガルデニー


青軸の開花株です。青軸だから黄色とは限りません。黄花カウレスセンスは赤軸です。

青軸カウレスセンス
青軸カウレスセンス


交配種ですが斑入りが出ました。親株に薄い斑入りが有りました。それから二十株の群生から二株の完全な斑入りがでました。

ガルデニー×ノビリス
ガルデニー×ノビリス


今月の花は全て下垂性の花です。花が小さく、花弁が開かないために人気が有りません。株姿にも問題があります、大きすぎる。

日本では受け入れられませんね。



千葉県では11月の最低温度が二十日ころで十二〜十三度です。最高温度で二十度ちょっとです。だが、下旬には突然温度が下がり始め、一桁になります。初霜は十二月の初めになります。初めの水霜が降りたら室内に取り込みます。十度以下の温度が二ヶ月あれば花茎が上がりますから、霜害に会う前まで寒さに慣らします。花茎が伸びずに葉の間で出開きになるのは低温にあっていないのが原因です。

1.置き場所

下旬には室内やフレーム、温室に取り込みます。取り込み前には一度殺菌、消毒をします。原種系は満開ですから、やや暖かめの明るい室内がいいでしょう。ストーブのきいた部屋では水分の問題がありますから、遠くに置くか、霧吹きをして水分を保ちます。

下垂性の君子蘭と受け咲きのミニアータとの交配種は十二月から二月にかけて咲きますが、低温に合わなくとも咲きます。出開きの問題も有りません。

皆さんはミニアータ系が主力と思いますが、開花は三月ですから、低温のまま管理してください。最低温度が十三度を超えるころには開花が始まります。

君子蘭は原種六種有りますが、三月に開花するのはミニアータだけなのです。君子蘭全体でも新しい部類に入ります。

2.水

乾いたら、晴れた日の午前中に鉢底からぬけるほどたっぷりと与えます。乾燥にも強いのですが水と肥料が大好きな植物です。

3.肥料

若苗は二年間ほど休み無く成長しますから、一年中肥料の切れることの無いように与えますが。親株は秋の成長の続いている株は液肥など与えます。毎年、移植を繰り返し、肥料と水を切れ目無く与えた株は、根が白く伸びています。最高の状態を演出したいですね。

液肥はハイポネックスの二千倍の薄いもの。置き肥は大粒のIB化成100日を使用しています。

4.繁殖

やりません。

5.病害虫

寒くなっていくときは出ませんが、毎月一回は殺菌、消毒はやります。同じ系統は耐性菌が出来るので、四系統あるうちすら、できるならば毎回変えます。農協で聞けば教えてくれます。今ころは綿虫がいますから、トクチオン、スプラサイドの混合で死滅します。

夏場は君子蘭のエイズである。白絹病、軟腐病、炭素病が有りますが、ナノギンが発売されましたから、心強いです。君子蘭協会価格で入手できます。

事務局まで相談してください。百ミリ、五百ミリ、一リッターが有ります。

6.日光

一年中遮光は必要です。室内ではカーテンごし、カーテンからも五十センチは離してください。温室でもダイオネット六十パーセントをかけます。

私の場合は出来れば朝の九時までは無遮光で十五時からは遮光をとりたいです。曇りや雨の日も遮光はしません。四六時中いるから出来ますが、趣味の場合は寒冷斜ではクレモナ610番の六十パーセントで十分です。

7.移植

行いません。

8.種蒔き

できれば温度のある、十一月がベスト、年内には発芽します。最低温度十度を保てれば一年中可能です。種子は十二月には熟しますが付けたままですと、植物には大きな負担になりますから、今月には花茎ごと折ります。来年の開花にも好い。


| 栽培ガイド・関東編2 | 2007.11.12 Monday | comments(1) | - |
農場は嶋穴神社の参道に有ります。手前の太鼓橋は十年ほど前に作られました。奥の神社は伝統のある神社で千葉県でも五指に入る由緒ある神社です。

嶋穴神社の参道


太鼓橋から海方面を眺める。赤い煙突は海岸です、陸橋は内房線、左のコンクリートは道路の橋げた。
前川は引き潮で水がない、ウナギちゃんは手前の草の中と、内房線の下流にたくさんいます。
ぽっぽの中にはハゼが混じる。自然の残る場所です。大鯉は300匹いるかな、8〜10キロもあるよ。

神社から海



九月までは夏が続いているのかなと思っていましたが、暑さ寒さも彼岸までと言われるとおりに秋がやってきました。

君子蘭は見た目にも元気に見えますね〜。九月下旬から今月にかけては葉二枚ですが成長します。もしかして再来年の花芽が出来るかな。

一般論は七月ですが。成長が一段落した最後ですかね。だがノビリスは葉二枚ごとに花芽が付くので当てはまらない。ミニアータしか知らない

人が多いから、最低限の原種と性質を知る必要が有ります。自然と巾が出るし、育種の足しになるかもしれない。


1.置き場所

九月に準じる。君子蘭は一年を通しての遮光が必要です。特に斑入りは一種の奇形ですから、直射日光に対して弱いので遮光は強めとします。千葉県では初霜が降りるのが十一月下旬ですから、それまでは外で栽培します。

二三年生の若苗は別で、年間を通して適温下での栽培がベスト。最低温度十度程度で、最高温度が二十五度程度、あくまでも目安ですから、それに近い環境が成長に適しています。

親株は秋の低温が必要ですから、五度から十度が二ヶ月あれば申し分有りません。

業者の場合はクリスマスまで自然の低温で冬を体験させて、年末から十三度に加温すれば、一月中の出荷となります。

今年は暖冬で一月も出荷は遅れました。ですから北海道は冬が早く来るので低温に早くあいます、自然の促成栽培ですね。

暖房すれば早く咲くはずですが、いかがでしょうか。理論上はこうなりますが。

2.水

乾いたら与えますから、週に二度程度かな、用土により渇きが違いますから、そのへんは経験で調節してください。

3.肥料

秋の九月下旬か十月に一度追肥をします。君子蘭は肥料食いの植物です。

4.繁殖

大きい親株の分解をします。根は三分の一に切り詰めて、新しい用土に植えます。

5.病害虫

ヨトウムシがでて新芽の葉を食べますから、消毒します。アファームやコナンの二千倍が普通ですが、最近は対抗性がでて死なない。
新しい薬のフェニックスが人気です。百ミリと二百五十ミリの二種類が売っています。

もう一つ、綿虫が出るから、トクチオンとスプラサイドの千倍の混合で死滅します。

6.種子

君子蘭の種子は自然では翌年まで付いていますが、余りにも長く付けて置けば、親株に負担がかかりますから、十月中に花茎から折り、強制完熟させたほうが親株に負担がかからずに、来年の開花に良いようです。温室やフレームを持っている人は遅くとも年内に種蒔きをします。
  
7.移植

単頭の株は春に移植します。地方により寒さが違いますから、千葉県の自分だけを参考にしたら大変な間違いになりますから注意してください。  

移植の適温は最低温度で決まります。温度が上がるときの移植と下がるときの移植は植物に取り、死活問題ですから。君子蘭は温度が上がるときの十五度が目安となります。最低温度です。ですから三月から四月にかけては開花中の分解や移植でも、植物が活動中に付き傷みが少ないです。

ただ、二年後の花芽の付き具合いは不明ですが、今のところ問題なしですね。


| 栽培ガイド・関東編2 | 2007.10.27 Saturday | comments(0) | - |
九月の声を聞きますが今年はまだまだ夏が続きます。暑さ寒さも彼岸までといいますが、そうなって欲しいのが本音です。

畑の君子蘭は九月十日であるものは成長開始しました。アケボノ系が成長開始、本アケボノとは違いますが綺麗です。
アケボノ系


次のは後明かり系、春の成長期は分かりませんが秋口になると斑入りが出てくるタイプ、本種は裏緑の後明かりです。
裏緑の後明かり


彼岸花で日本中見られる、マンジュシャゲの仲間です、九月十日撮影です、下垂性の原種君子蘭が十月から十二月にかけて咲きますが、リコリスのような鮮やかな色彩があればきっと人気が出ますよ。
マンジュシャゲの仲間


1.置き場所

八月に準じる。まだ日差しが強いので遮光が必要です。午後の直射日光は厳禁です。午前中に二三時間日光が当たる程度の、明るい日陰を最良とします。外で作っている、畑の君子蘭は最高に元気、彼岸後に秋の成長開始します。

2.水

彼岸までは夕方に与えるが、その後は午前中の晴れの日。彼岸後は朝晩の温度が下がるから、君子蘭には最高の温度です。

十五度から二十五度程度が一番すごし易いかな。ただし開花には温度が高すぎます。十度以下が千時間程度が必要です。

データにより七百時間とか言いますが。今年は異常な高温でしたから、毎日夕方に葉水を与えたが、彼岸後は次第に回数を減らしていき、一ヵ月後をめどに鉢の表面が乾いたら潅水に移行したいと思っています。

3.肥料

彼岸から成長します、葉二枚程度ですが成長しますから、作落ちしないように肥料を与えてください。

中国蘭に見られるように理由は分かりませんが、春の葉に比べて長く伸びるのが有ります、なぜでしょうか、水と肥料で調整してみてください。

当然一鉢づつ、植物の状態を見ながらの潅水になります。

4.繁殖

関東では彼岸後から十月中旬にかけて移植をします。株分け等しますが、期間が短いので多くは出来ません。

子株の鉢上げと違い大株の移植がメインとなります。

5.種子

自然では十二月に果実は色づきますが、いつまでも種子をつけておくと、親株が傷み、来年の開花に影響するから、できれば十一月には取ります。十二月下旬から急に温度が下がりますから、十一月中に種蒔きをすれば、年内に発芽します、一般の方は無加温栽培ですと発芽は来年の三月になります。今は一般家庭でも暖房がしっかりしており、工夫で年内発芽が普通の時代と思います。

6.病害虫

ナメクジと綿虫が君子蘭の害虫です、ナメクジはナメキーラで死滅します。綿虫はトクチオン、スプラサイドの千倍溶液で。

7.日光

今月は八月に準じて遮光が必要です、間違っても終日の直射日光は控えます。明るい日陰がベスト。


| 栽培ガイド・関東編2 | 2007.09.11 Tuesday | comments(0) | - |
猛烈な暑さの八月です。ほとんどの君子蘭は成長が止まります。と、言うことは株の充実期ですね。花芽分化し、二年後の開花となります。今までの栽培は夏に水切りし、ようやく生きている栽培でしたが、今年から切り替えました。

この暑さでは植物も水なしには生きられません。又、小型君子蘭や中国系の君子蘭は高温下でも成長する系統が現れました。

華照、雀蘭、國蘭、珍珠短叶、他の中国系は毎日夕方に葉水代わりに五分間だけ潅水します。見違える元気です。

そういえば、君津の宮崎さんは用土の工夫はあるようですが朝晩の潅水と温室の上をはがし、ダイオネットだけの栽培で最高の状態を演出していた。我が家の畑の君子蘭も同様で地べたに並べて、60パーセントの寒冷斜二枚をかけて有ります。ものすごい良好の状態です。

原産地では木の下や、藪の間に自生しています。地面は石ころのようですね。極めて排水の良いところに自生している。

ロバスタなんかは水中で成長するようなことを書いて有りました。かなり、水の好きな植物に見えますがいかがでしょうか。


異常気象はもはや疑いの無い事実です、水の中は季節感が無くなり、漁師は困っています。けっして黒潮の蛇行だけの変化では有りません。

蝉の北上、クマゼミが毎年のように北へ50キロも北上しているようです。植物も気候の変化に合わせて順化していきますが、あまりものスピードで気候が変化しては植物も、順化しきれないでしょう。君子蘭の栽培も今までの栽培にとらわれない栽培に変えなければいけないでしょう。

猛暑日〔三十五度以上〕が珍しくない今年です。君子蘭の悲鳴が聞こえてきます。より良い環境にしてください。葉水は忘れずに。


麻愈短叶
麻愈短叶 14センチ、20センチ以下
中国系で高温下で成長する、多めの潅水が良い。


黄葉國蘭
黄葉國蘭 三株


1.置き場所

年間で一番暑い時期です、遮光はダイオネットの90パーセントにします。なるべく通風の良い場所に置く。日光は午前中に3時間も当たれば十分です、午後からは明るい日陰になるようにする。西日は良くありません。

2.水

乾いたら与えるでなく、毎日夕方に葉水をやります。原産地では夜霧の立ち込める場所が最良とされています。

丁度、サンフランシスコのようですね。夕方になると海から大粒の霧が見る見るうちに地表を覆い、涼しくなります、夏でも17度ですから、君子蘭には最適の気候ですね、湿度も最高。

3.肥料

充実期は与えません、窒素肥料は不要、リン、カリ主体の液肥を月に二回程度与えます。交配して種子が大きくなっていますから、作落ちは免れませんので、まめに液肥を与えてください。植物にとっては種子はお産に近いほど養分を消費します。12月の完熟まで待たずに花茎ごと九月下旬に取れば、植物の痛みは減りますから、翌年の開花にはよいことです。種子は10月下旬には蒔けるので、年内には発芽します。

4.繁殖

行いません。

5.病害虫

八月は綿虫が出ますから消毒します。トクチオンとスプラサイドの1000倍を一回でやります、結果500倍かな。

ナンプ病が出ます、リゾレックスの殺菌剤で予防します。

「白絹病」もっとも恐ろしい病気です、しいたけのように菌で繁殖します。出る前の予防が最善ですから、リゾレックスでも発生したら、高価ですがナノ銀でやれば一発で直ります。蒸留水で薄めます、詳しくは三橋まで連絡してください、対処します。

6.日光

君子蘭には真夏の日光はきついです。七月、八月ともに90パーセントのダイオネットをお勧めします。

7.移植

行いません。


| 栽培ガイド・関東編2 | 2007.08.24 Friday | comments(0) | - |
6月に準じる。


| 栽培ガイド・関東編2 | 2007.08.24 Friday | comments(0) | - |
六月の栽培は花が終わり、成長も春の部は終わりです。三月から成長を初め左右で六枚は成長します、IB化成を使用していますので
月末にもう一度追肥します。

交配の種子もだいぶ膨らんできました、やはり植物にとっては種子はそうとうの養分を使います。
作落ちしないように肥料と水は与えましょう。

覆輪君子蘭
覆輪君子蘭

緑花開くタイプ
緑花開くタイプ


1.置き場所

5月に準じる。

午前中日の当たる場所で午後は直射を避けます。植物がいじけます、斑入りは特に遮光の強い場所にします。

通風のよいことは言うまでもありません、今年は梅雨入りが遅かったのですが、気象庁の発表の日だけ雨で翌日からは晴れですね。

三十度を越す日もあります、夕方には葉水をかけてやってください、葉の温度も下がるでしょう。

2.水掛

週二回程度が目安です。雨の日が続く場合は自分で分かりますから調整してください。一回の水掛は底から水が抜け出るまでやる、葉水とは違いますから。

3.肥料

醗酵油粕はすぐに肥料が切れます。追肥目的で月に一回はやりますが、IB化成大粒100日は約三月も効き目が有りますから、三月と六月の肥料で十分です。夏は100日は持ちませんが、八月から九月の中旬は肥料切れの状態でもいいような気がします。

七月は花芽のつく時期ですから、この時期にいじけていては二年後の開花は望めません、来年の花は昨年出来ています、この点を覚えてください。

4.繁殖

行いません。来月に花芽がつくので体力の消耗を避ける。

5.病害虫

綿虫、ナメクジの季節です。来月はナンプと白絹病が有りますが今月は綿虫。

トクチオン、スプラサイド混合の千倍。

ナメクジは夜間出るので捕殺するか、ナメキール散布で死滅します。

6.日光

五月に準じる。

7.移植

なるべくならば行いません、五月中に済ませる。


| 栽培ガイド・関東編2 | 2007.06.23 Saturday | comments(0) | - |
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